少し食生活を見直そうと思ったら読む記事

健康づくりにおいては、バランスの取れた食生活を送ることが大切です。その上で、いわゆる「健康食品」を利用するに当たっては、国民がそれぞれの食生活の状況に応じた適切な選択をする必要があります。
病気等により身体に不安を抱えている方は、事前に摂取の可否等について医療機関に相談してください。

健康食品と呼ばれるものは、数多く市場に出回っていますが、どのような製品を選べばよいでしょうか。いわゆる「健康食品」については、厚生労働省などの政府機関で認可されているわけではないため、栄養成分や有効成分が表示通りきちんと含まれているのか、また、安全性に問題がないのか保証されているわけではありませんでした。

 そこで、1985年に厚生労働省(当時の厚生省)の下で公益財団法人日本健康・栄養食品協会が設立されました。この公益法人により健康食品の規格基準の設定と認定制度が始められました。この制度の下で、医学・栄養学の専門家による認定健康食品認定審査会で認定された商品には、認定健康食品のラベルをはることができるようになります。

また、厚生労働省は、いわゆる「健康食品」について個別の審査は行っていませんが、安全性を確保するために都道府県等から報告を受けた健康被害の事例を公表して注意を促しています


健康食品を利用するときに確認したいポイントは?

健康食品を利用する際は、以下の7つのポイントを確認してみましょう。

1.錠剤・カプセル状の製品は過剰摂取になりがちです。味・香り・容積が備わった通常の食品形状の製品の方が、過剰摂取になりにくいです。

2.広告のキャッチコピーや利用者の体験談のみを信用するのではなく、自分自身で製品に含まれている成分の安全性と有効性に関する情報を調べてみましょう。

3.友人・知人から得た情報は、その情報源をたどって、販売業者の宣伝にすぎない内容ではないか、正確な情報かを確かめましょう。

4.製品の品質等を確認するための、製品中の個別の含有量、製造者や問合せ先が明記してあることを確認しましょう。

5.思わぬ健康被害を受けることがあるので、錠剤・カプセル状の製品を複数利用したり、医薬品的な効果を期待して利用しないようにしましょう。

6.自己判断での医薬品との併用は避け、不調を感じたら必ず医師・薬剤師などの専門家に相談しましょう。

7.高価な製品ほど効果があるとは限りません。同様の製品と比べてみましょう。