運動不足が気になったら読む記事

運動の種類
 健康増進に必要な運動を大きく捉えると、まずは何と言ってもウォーキング、自転車、水泳などの有酸素運動(全身を使って、10分以上継続する運動)、次に、筋力トレーニング、そしてストレッチの3つです。特に有酸素運動は、健康の維持増進には絶対に不可欠な運動です。また、筋力トレーニングは10年程前にはそれ程重要視されていませんでしたが、肥満解消のための基礎代謝向上やインシュリン感受性の亢進効果、また、高齢者の骨粗鬆症予防や不活用萎縮による介護予防の観点から、今やウォーキングとならんで重要な運動として認められようになりました。ストレッチについては、ウォーミングアップやクーリングダウンに行う運動というイメージが強く、補助的に捉えられがちですが、拘縮して代謝の悪い体をほぐし血行を良くするとともに、肩こり、腰痛などを予防改善するためにも極めて重要な運動であり、日常的に実践する必要がある運動だといえるでしょう。

運動が健康におよぼす効果

日頃から適度な運動に取り組むと、以下のような効果が期待できます。

・骨に刺激を与えることで、骨自体が丈夫になる

・体の柔軟性が高まって筋力・筋肉量が増えるため、腰やひざの痛みといった運動器疾患の改善につながる

・運動でのエネルギー消費により、余分な体脂肪を落とせるため、肥満の予防・改善が見込める

・高血圧など生活習慣病の予防・改善が見込める

・持久力や体力の向上により、身体活動が楽に行ないやすくなる

・心肺機能の向上により、風邪をひきにくい体になる

・運動の爽快感によりストレスを発散でき、精神が安定しやすくなる

・運動を通じて生きがいや喜びを見出すことで、社会的な意義やポジティブな思考を持てるようになる

このように、身体面・精神面どちらにも良い効果が発生するため、運動を習慣化できると望ましいでしょう。

運動の効率を上げるにはトレーニングの目的をしっかり把握し、それに即した種目を選ぶことが重要です。
また、運動を継続するためには無理をせず、自分の能力に見合った強度と頻度を心掛ける必要があります。
運動のやり過ぎは不眠や入眠障害、大きなけがにつながりかねないので注意しましょう。