定期検診って面倒だなと思ったら読む記事

定期健康診断とは、事業者に対し、事業者が雇用したパートを含む週30時間以上(正規従業員の労働時間4分の3以上)働く労働者に対し医師による健康診断を義務づけている制度です。 

健康状態を把握するために大切な健康診断ですが、個人事業主や専業主婦(夫)などで、自身が補助対象となる健康診断がない場合は自費で受診することになります。

74歳以下で被用者保険に加入していない場合、生活保護受給者を除き、すべての方が国民健康保険へ加入することになります。具体的には、個人事業主(法人を設立せずに個人で事業を営んでいる方)、パート・アルバイトなどで社会保険の加入対象とならない短時間労働者、無職の方など、またそうした方々の家族である主婦(夫)や子などが国民健康保険に加入します。

国民健康保険に加入している40~74歳の方には特定健診(特定健康診査)が実施されます。特定健診とは、厚生労働省によって定められた、生活習慣病予防を目的としたメタボリックシンドロームに着目して行われる健康診断で、年1回の受診が推奨されています。自治体から発行される受診券(受診票)が届いたら、指定の医療施設で特定健診が受けられます。

1年以内ごとに1回、定期的に次の項目の健康診断を行うことが義務づけられています。

•既往歴、業務歴の調査
•自覚症状、他覚症状(所見)の有無の検査
•身長、体重、視力、腹囲、聴力(1,000 4,000Hz)の検査
•胸部X線検査及び喀痰検査
•血圧測定
•貧血検査(Hb、RBC
•肝機能検査(GOT、GPT、γ-GPT

今回注目したいのが血液検査です。血液検査でわかる主な病気は貧血、肝臓の異常、腎臓の異常、脂質異常症、糖尿病などです。

血液検査では、食事の影響を受ける項目があります。

一般的に、空腹時採血の場合は、 採血前10時間は食事をしないよう にしましょう。 加糖コーヒーやジュースでも上昇するので注意が必要です。 水・麦茶・日本茶のように、糖分や脂肪分を含んでいないもので有れば多少なら問題有りません。

生活習慣病の中には、自覚症状が現れる前に病気が進行してしまっているものもあります。早期にリスクを知ることで、生活改善や予防に役立てることもできます。