転職活動で重要となる面接ですが、何を対策したらよいか不安に感じる方も多いと思います。面接でのマナーや流れ、自己紹介のしかた、実際聞かれる質問なども気になりますよね。
この記事では面接のマナーについて紹介していきます。
清潔感のある身だしなみ
見た目の印象で第一印象が大きく左右されるため、面接当日の身だしなみには気を使う必要があります。ただし、当日慌てて準備をすると「スーツのシワが取れない…」「アイロンがかかったシャツがない…」といったトラブルが発生することもあるので、事前にしっかりと準備できるところはしておきましょう。指定がない限り、転職の面接ではビジネススーツが基本なので、シワや汚れのないスーツ、シャツをしっかりと準備しておきましょう。
必要な持ち物の準備
面接時には履歴書や筆記用具など必要な持ち物があります。面接先から指示がなくても以下の7点は持っていくと安心です。「履歴書不要」と言われていた場合でも、当日提出を求められることもあるので、予備として持参することをおすすめします。
ビル内で他の社員とすれ違う際には軽い会釈
面接におけるマナーは、単純に面接官を前にしたときだけ意識すればよいというものではありません。
オフィスのあるビルの中にいるときは、常に意識すべきといえます。エントランスで待っている間や歩いているとき、エレベーターを利用する際など、ビル内で応募先企業の社員と顔を合わせることがあれば、軽く会釈をしましょう。
入室時のマナー
面接官や担当者から入室を促されたときにもマナーは存在します。促されるがまま室内に入るのではなく、「ノックの仕方」「挨拶の言葉」「ドアの締め方」のマナーを守った上で入室しましょう。
【図版】入室時のマナー
面接室へと促された際には、まずはドアのノックを3回するのが一般的です。室内から「お入りください」との声が聞こえてから、ドアを開けて「失礼いたします」と面接官に聞こえるボリュームで挨拶をしてから入室しましょう。
ドアを閉める際には、面接官にできるだけ背を向けないように意識をしながら、静かにドアを閉めます。
もしもノックをしても室内から返事がない場合、聞こえていない可能性があるのでもう一度3回ノックをしましょう。万が一、再度ノックをしても返事がないときには、「失礼いたします」と挨拶をしながら入室してください。
ただし、すでにドアが開いている場合にはノックは不要です。ドアが開いているときのノックはマナー違反なので、「失礼いたします」の挨拶と一礼をして入室しましょう。
面接室へ足を踏み入れたらドアの前で面接官に顔を向けて名前を伝え、「本日はお忙しい中お時間をいただきましてありがとうございます」と感謝の気持ちを述べましょう。明るく、ハキハキと挨拶すると好印象です。
入室後のマナー
面接官や案内係に促されて入室した後、着席までの一連のマナーがあります。勝手に椅子へ向かって着席したりせず、きちんと以下のマナーを守った上で移動しましょう。
【図版】入室後のマナー
面接室に入室したら、案内係の指示に従って誘導された場所に立ちます。席を促される前に、自ら席へ向かうのは失礼になる場合があるので注意してください。
特に面接官や案内係から席への誘導がなければ、下座(出入口から一番近い場所)の席の横に立って待ちましょう。着席は、面接担当者から「どうぞ、お座りください」などと促されてからとなるので、すぐに座るのは避けましょう。
座る際には、浅く腰をかけて、背筋を伸ばすようにすると姿勢がよく見えます。健康的で明るく見えるので、印象アップにもつながります。
なお、持っているカバンは、膝の上や椅子の真下に置かず、椅子の脇の床に置いておきましょう。
退室時のマナー
面接が終了したら、挨拶やお礼、お辞儀を忘れないようにしましょう。
面接が終わってほっと気が緩むと、ついついマナーを忘れてしまいがちです。最後まで気を引き締めておくことが、面接成功の鍵。次のマナーをきちんと頭に入れておき、最後まで緊張感を持って行動できるようにしておきましょう。
【図版】退室時のマナー
面接が終わったら、立ち上がって「本日はお忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございました」と面接のお礼を伝え、一礼をしてからドアへと向かいます。ドアの前に立ったら、「失礼します」と述べてからドアを開けて退室しましょう。
このとき、ドアはゆっくりと静かに閉めることがマナーです。退室後に安心して気が抜けてしまうこともありますが、ビルを出るまでは気を抜いてはいけません。
応募先の企業の社員に自分の様子を見られている可能性もあるので、すぐにスマホを操作したり、服装を乱して楽な格好になったりしないように注意してください。